昨日の記事でも取り上げた、コロナ禍でアルコール依存症が増加しているよ、というニュース。
「まさか自分が」24時間お酒のことしか考えられず家庭も崩壊 コロナ禍に“真面目な人”を襲うアルコール依存症は「誰でもなり得る病気」
もうひとつ気になる内容がありました。
それは「女性のアルコール依存症患者も増えている」という話題の中であった、
「女性の方が体質的にアルコール依存症になりやすい」という医師の話。
さくらの木クリニック秋葉原・倉持穣院長
「女性の方が脂肪が多い。脂肪はアルコールが溶けにくいから血中濃度が上がりやすい。依存症というと、昔は”アルコール中毒”と言われていて、偏見があって特殊な病気と思われているが、そうじゃなくて。酒が好きな人だったら誰でもなり得る病気、身近な病気だと思ってもらった方がいい」
「まさか自分が」24時間お酒のことしか考えられず家庭も崩壊 コロナ禍に“真面目な人”を襲うアルコール依存症は「誰でもなり得る病気」より引用
女性の方がアルコール依存症になりやすい、という話は、以前から小耳には挟んでいたし、まぁそうでしょうね・・・と薄々感じてはいました。
でも飲酒時代は、それは聞かなかったことにして、男性と同じように、時にはそれ以上に飲んでいました。
女性は男性よりも小柄で、肝臓が小さく体内の血液量も少ないため、同じ量を飲んでもアルコールの血中濃度が高くなりがちです。脂肪組織が多く、女性ホルモンがアルコールの代謝を阻害するため、酔いやすくなるだけでなく、体内に長い時間アルコールが留まることで臓器も害を受けやすくなります。男性がアルコール依存症になるまでには飲酒が習慣化してから10~20年、女性の場合は半分の6~9年と言われています。
アルコール依存症治療ナビ.jp「女性とアルコール依存症」 より引用
私も毎日飲酒をするようになって、だいたい8年くらいでしょうか、飲酒をコントロールできなくなっていることを感じました。
朝「今日は飲まない!」と決めても、夕方になると吸い寄せられるように酒に手が伸びる。そして翌朝、後悔と自己嫌悪の中で目覚めて「今日こそ飲まない!」と決意。
なのに夕方にはまた、適当な理由をみつけて酒に手が伸びる・・・
断酒する前の数年間は、毎日そんな感じでした。
立派な依存症ですね。威張ることじゃないけど・・・。
記事に登場する女性患者さん(医療関連の企業に勤める40代)の証言には、
「わかるわ~」と大きく頷いてしまいました。
「疲れて帰ってきて、お酒飲んでいると疲れが麻痺するんですよ。なので、またそこから動ける。ご飯作るのはお酒飲んでいた方がスムーズですね、不思議と。自力ではやめられないと思ったんですよね」
「まさか自分が」24時間お酒のことしか考えられず家庭も崩壊 コロナ禍に“真面目な人”を襲うアルコール依存症は「誰でもなり得る病気」より引用
私も飲みながら夕食を作っていましたね。
酒をガソリンにして動いている感じ。酒飲みながらだとご機嫌で作業ができました。
あとでその分の反動をしっかり食らうわけですが・・・。
ところで、このブログを訪れる方にはいないでしょうが、こんなことを思っている人は要注意です。
じゃあないです。大丈夫じゃないです。
この記事は、Yahoo!ニュースにも掲載されており、そこに精神科医 井上智介さんからこんなコメントが寄せられていました。
アルコール依存症は飲酒量で決まるものではなく【飲酒の優先順位】が生活のなかで何よりも上位になる疾患です。発症する原因は、様々な要因が絡み合っています。
「まさか自分が」24時間お酒のことしか考えられず家庭も崩壊 コロナ禍に“真面目な人”を襲うアルコール依存症は「誰でもなり得る病気」Yahoo!ニュース より引用
コメントはこの後も続きますが、とても大事なことなので要約します。
アルコール依存症を発症する要因3つ
・環境要因
記事にもあるリモートワークや、アルコールへのアクセスの良さ(近くにお酒を購入できる場所があったり、お願いしたら買ってきてくれる人がいる)
・生物学的要因
「酒に強い」という体質的なこと。下戸の人はアルコール依存症になりにくい。
・心理的要因
不安や孤独などのネガティブな気持ちを解消するレパートリーが少ない。
一度でもアルコールによってネガティブが解消された「成功体験」があると、その方法に頼りきってしまう。
・・・このような要因が絡み合って発症してしまうということです。
飲酒時代の私を思い返してみても、全部心当たりがあるなー。
うん、やっぱり立派な依存症なんだな。だから威張ることじゃないけど・・・。
自力の手探りだけど、とりあえず酒と離れられて良かったです。
これからもずっと離れていこうと決意を新たにしました。
それでは、今日も断酒していきましょう!
男の俺は、習慣的に飲むようになってからまだ10年も経ってないし、仕事もしてるし、大丈夫だな。