「断酒」と「禁酒」の違いとは

今日の朝ドラを見ていたら、飲んだくれの女優が、大事な仕事が決まるまで「断酒する!」と宣言していました。

一瞬、「おお、それはいい心がけじゃないか」と思ったのですが、その大事な仕事が決まったらまた酒飲むってこと?と気になりました。

だいたいそれって断酒じゃなくて、禁酒じゃないの?

わたしの中ではなんとなく、何かの目的のために一時的に酒を飲まないことを禁酒一生飲まないことを断酒(あるいは卒酒)と認識しているのですが、違うの?どうなの?

あらためて気になったので調べてみました。

辞書を見てみた

まずはコトバンク(精選版 日本国語大辞典)で調べてみました。

断酒・・・〘名〙 (古く「だんじゅ」とも) 酒を絶って飲まないこと。禁酒。

禁酒・・・〘名〙 酒を飲むことを禁止すること。また、自ら飲酒をやめること。

これではちょっと、違いがよくわかりませんね。

「断酒」の意味に、「禁酒」とも書いてあるし、断酒=禁酒ってことで、違いはないってことでしょうか。

専門家の使い分け

このブログで何度も激押ししている本「そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本」(東京アルコール医療総合センター・センター長 著)の中に、「禁酒」と「断酒」の違い、治療現場での使い分けについて説明がありました。

一部引用させていただきます。

・禁酒=一人で我慢して飲まない生活をすること

・断酒=医療や自助グループの先輩たちの助けを借りて、シラフのほうがいい、幸せであるという価値の転換を成しとげて、飲まないで生きること

たとえば、「再発した原因は、自分としては断酒のつもりだったけど、禁酒していたからだとわかりました」といった使い方です。

「そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本 より引用

という事だそうです。

この項にあったその他の説明を要約すると、

アルコール依存症までに至っていない人は、酒害の現実を知れば、人生観や価値観をそこまで大きく転換することなく、スムーズに酒をやめることができる。これが禁酒。

しかし依存症に至ってしまった人は、「飲酒が人生で最も大事なもの」で「人生の目標」になっている。その場合は、人生観、価値観を大転換する一大プロジェクトにする覚悟で、酒を断つ必要がある。これが断酒。

この本のメソッドは「禁酒」で済むレベルの人向け。それ以上に依存度がすすんでしまった人は医療機関や自助グループにかかることをすすめています。

これでいうとわたしの場合は、断酒というより禁酒なのかな。医療にもかかっていないし。

でも決して「我慢」はしておらず、酒害を知って自分なりに価値観と人生観を転換した上で酒を断っているので、自分的には「断酒」と言いたいのですが。

まとめ 

結局「禁酒」と「断酒」の違いはよくわからなかったのですが、

この先ずっと一切酒を口にしない、その試みを「断酒」ということは、間違いないことがわかりました。

なので、冒頭の朝ドラの女優さんは、やはり「禁酒する!」と言ったほうが合っていますね。

たしかに「禁酒」よりも「断酒」という言葉の方が詩的というか、より強い決意が滲み出るようでドラマチックな感じはありますが。

とにかくこのブログでも、何かの目的のために一時的に酒を飲まないこと(目的が達成されたら飲む)を「禁酒」とします。

それでは、今日も断酒していきましょう!

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