昨日のこと。ちょっと前に手に入れたお食事券が、2月いっぱいで期限が切れてしまうと気付き、お昼にあわてて近所の蕎麦屋に行きました。
通された隣のテーブルには、白髪の高齢男性が二人。お葬式帰りなのか、どちらも黒スーツに黒ネクタイです。
別に聞き耳を立てていたわけではないのですが、二人の声が大きくて会話が丸聞こえだったので、なんとなく聞いていました。
税金とか一般的な病気の話が主だったのですが、流れでお酒の話になって。
どんな酒を毎日どのくらい飲んでいるといった話の中で、片方の人が、
「焼酎だけはむしろ身体に良いんだよな。」
などと言い出しまして。思わず、
「はあ?!」
と叫んでしまいました、もちろん心の中で。
「とくに芋焼酎は血糖値を抑えるんだって。」
と続けます。思わず、
「その血糖値を抑えるって話は、鹿児島大学農学部などの共同研究チームが発表した研究結果ですよね?あれって被験者はたったの6人で、メカニズムも解明されていないんですよ?たった6人に数種類のお酒を飲んでもらって出た結果ですよ?そんなもの信用できますか?」
「そもそも焼酎って糖質がないとかいうけど、アルコールそのものにはカロリーがあるんですよ!だからアルコールを代謝する際には、なんやかんやあって最終的には血糖値にも影響はあるんです!だいたいアルコールはインスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌を抑えるから、食後高血糖が起きるんです!」
と、もちろん口には出しませんでしたが、心の中で叫びました。
わかりますよ。
わたしも飲酒時代は断酒だけはしたくなくて、何か少しでも良いから飲酒にメリットはないものか探したものです。
藁にもすがる思いで怪しい情報を心の支えにしていたこともありました。
でもね。
「いいですか?健康のためには酒は一滴も飲まないに越したことはないということは、もはや世界の常識なんですよ。いい加減、情報のアップデートをしてください!」
コロナ禍のため、その蕎麦屋では現在アルコールの提供を終日中止していました。
そうでなければ「飲みたかったなぁ」などと呑気に言い合う二人。
「昼間から飲みたくなる、それがアルコール依存症かどうかの目安の一つです・・・。」
まあいいんですけどね。
会話の内容から後期高齢者であることはわかったのですが、蕎麦もモリモリ食べて今のところお元気そうでしたし。
でも自分の親がこんなことを言っていたら、心の中で叫ぶだけでは済まされないかな。
蕎麦を美味しくいただき、お食事券もきれいに使い切り、すがすがしい気持ちで店を出ました。
さあ今日も断酒していきましょう!
参考サイト:
・五本木クリニック「【悲報?】「焼酎なら血糖値は上がらない」とおっしゃる糖尿病の方へ【朗報?】」
・【医師監修】糖尿病でも飲酒して良い?悪化させずにお酒を楽しむ方法
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