繰り返しになりますが、酒(アルコール)は、有害で危険な薬物です。
ではどれだけ有害なのか?
それをわかりやすく可視化した表を見つけました。
これは、国際NGO「世界薬物政策委員会(GCDP)」のリポートにある「薬物の有害度」を示す表です。リポートは、元ニュージーランド首相で、世界薬物政策委員会(GCDP)のメンバーであるヘレン・クラークさんが発表しました。
紫色のマスが「使用者自身への有害度」、朱色のマスが「他人への有害度」を表しています。
有害度をはかる項目は以下の通りです。
紫色 使用者本人への有害度
死亡率(過剰摂取による)/健康被害度/依存性度/精神機能障害度/仕事や学歴など社会的地位を失う度/人間関係を失う度
朱色 他人への有害度
犯罪と暴力度/環境への負荷度/家族の不幸度/社会の経済的損失度(医療費や刑務所整備費、生産性の低下など)
これらを総合的に見て、断トツで有害なのが「酒(アルコール)」であることが一目でわかります。
薬物の有害度ランキング(上位10抜粋)―世界薬物政策委員会(GCDP)発表
- 酒(アルコール)72pt
- ヘロイン 55pt
- クラックコカイン 54pt
- メタンフェタミン(所謂覚醒剤)33pt
- コカイン 27pt
- タバコ 26pt
- アンフェタミン(所謂覚醒剤)23pt
- 大麻 20pt
- GHB(所謂デートドラッグ)19pt
- ベンゾジアゼピン 15pt
酒(アルコール)は、他の薬物に比べて特に他人への有害度が高くて目立ちますね。
他人への有害度の中でも社会の経済的損失度が最も高く、次に他人への犯罪や暴力、家族の不幸度と続きます。
酒に起因する病気の治療にかかる国民医療費や、酒のせいで働けなくなった人の経済的損失は、素人の私が考えても、そりゃもう莫大だろうなと想像できます。
もちろん、酒(アルコール)は他の薬物に比べて手に入りやすく使用者も多いため、それだけ他人への有害度が高いというのもあるでしょう。
でもそれを抜いて「使用者本人への有害度」だけを見ても、ヘロインに次ぐ4位と充分危険な有害度ですから、やっぱり怖いですね。飲みたくないです。
そんなわけで、今日も断酒していきましょう!
参考サイト:「アルコールやたばこ、大麻より有害」と指摘した国際NGOリポートの中身
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